ちょっと不思議で怖い話

みなさん、こんにちは!
合同会社b-style Inc.代表のわたべと申します。
大変ご無沙汰しております。

ちょっと長い話になってしまうかもですが、つい先ほど遭遇した
不思議で怖いお話を書かせてください。
意味や理由が分かる方がいらっしゃいましたら是非コメントください。

先ほど、打ち合わせが立て続いたので休憩がてら
近くの有名ではないカフェでコーヒーブレイクをしに行ったんですよ。
時刻は平日のおやつタイム付近

「ス〇バ」とか「ド〇ール」みたいな感じじゃなくて漢字の「〇〇屋珈琲」みたいな
30席ちょっとくらいの規模感の所です。

カウンターが何席かあって一人掛けチェアが小さなテーブルを挟んで対になっている
そんな席が何席かあるような皆さんの想像通りの店内です。

全然混んでいない店内でしたので一人で行きましたがカウンターは微妙な感じがしたので
チェアに着席しました。目の前には3対くらい同じレイアウトで空席状態でチェア&テーブルが並んでいます。

1.チェア テーブル チェア  チェア テーブル チェア.2  チェア テーブル チェア   W/C

みたいなレイアウトです。 僕は①のチェアに座ってデカフェのアイスコーヒーを注文して
ぼーっとしていました。数分経った頃でしょうか、ビジネスマンらしき方(30代後半から40代前半くらい)が
やってきてガラガラと言っても差し支えない店内なのにチェア②に着席。

正直その時点で「えっ?なんでそこの席?目合って気まずいやんけ!ずっと携帯画面見てないといけなくなるやんけ」
って思いました。上記の図でイメージ伝わります?テーブルとチェアは挟んでいるもののパーティションなどはなく
数メートル先の男性とがっつり真正面に向かい合っている形なんです。

まったりくつろぎに来たのに急にストレスがかかる状況。しかし「先に座っていたのは俺の方だし」みたいな
訳の分からない意地とプライドが邪魔。その割に「席に着いた途端に僕が席移動したら何か感じ悪いかな…?」みたいな気持ちも持ち合わせている小心者な僕。

そんな葛藤をしている中、そのビジネスマン風の方は注文を済ませるとビジネスバッグの様なものから
リンゴマークのノートPCを取り出し何やらカタカタとタイピングし始めました。
以降その「ビジネスマン風男性」を仮に「アップル」と呼びます。

内心ほっとしてしばらくはその場でステイしてまったりする事に決めた僕。
といっても店内はほとんどお客さんがおらず未だに自分の視界にはアップル以外はおらず
そういう時は何となく気になってちらちらと人間観察を始めてしまう悪癖がある僕。

僕が得たアップルの外見的特徴と雰囲気は
濃紺っぽい決して安っぽくは無いが高級とは言えないようなスーツ
特段目だったり派手ではないネクタイ
遠目だけど靴は綺麗に手入れしていそう

フチなしっぽい眼鏡
オールバックぎみの整えられた髪

こんな感じでした。
仕事は出来る風な印象で独身貴族的な感じで上司としては怖そうなタイプに分類かも
細かくて、厳しそうな感じで、いつもピリピリしているような

ただちょっと近寄りがたいというか影のあるような印象を受けました。

完全に独断と偏見なので全然違ったら失礼極まりない話なんですが
そういう人間観察みたなのが好きなもので…。

といってもジロジロと長時間ガン見している訳でもないので早々に飽きて
またぼーっとしていると何やら話し声が耳に入ってきました。

新しくお客さんでも入ってきたのかなと思い、ただ耳に届いているだけで会話として認識しておらず
雑音だった音声に気を持っていくと、それは確かに会話でした。
まぁまぁのボリュームだったので内容も聞こえてきました。

ざっくり内容は雑談7割、仕事っぽい内容3割という感じで笑い声や何気ない会話
フランクな喋り方と時折混ざる冗談や笑い。その中に「打ち合わせ」「クライアント」などの
仕事関係とわかるワードがちらほらといった感じ。

例えるなら会社の同僚と話しているというよりは、自分と同業の友人と近況を話している
といった感じの方がニュアンスは近いかも。

そこそこのボリュームでしたし、他にその会話を遮る別の会話音や派手なBGMもかかってないので
聞くとは無しに何となくその会話が気になってより集中して聞いていたのですが
改めてちゃんと聞いていると2つの違和感を感じました。

1.会話だと思っていたが一方通行で一人の声しか聞こえていない。
2.前方から聞こえてくる

1.に関してはすぐに合点がいきました、店内で電話にて通話しているのだと。
2.に関しては明らかに前方にはアップルしかいないしチラッと見ると口元ははっきり見えないが
PC操作に夢中で通話をしている様子がない

「しまった!この冬真っただ中に心霊体験してしまった!」

と思っていた矢先

アップルがの軽くのけ反ったんです。笑いながら。
一瞬ビビッて漏れそうになりましたがそこはアラフォー
落ち着いて対処。

そして改めて状況を確認すると何てことはない全ての辻褄が合っていく。
勝手な思い込みが邪魔をしただけで、状況を冷静に判断すれば現実は何という事でも無い
至極単純な事だったという事はよくある話で。

アップルの仕草、会話内容、状況を改めて確認&整理すると
明らかにオンラインで通話しているだけでした。
おそらくZoomなどの画面で相手を見ながらビデオ通話しているのでしょう。

会話の内容も「ちゃんと見えてる」とか「画面共有して」とか「電波悪くて画面止まるわ」
とかで明らかに画面の中の人を見ながらそこに語り掛けている様子。
まるで目の前に人が居て会話しているかの様に。

心から安心しました。考えてみたら昨今では極日常的にありふれている光景。

勝手にビビッて焦って、勝手に解決していく良く分からない展開でしたが
安堵したせいか先ほど漏らしかけた事を思い出しトイレに行くことに。

上記の図の通りトイレはアップルの横を通り過ぎてその先にあります。
あまり良くない事とは分かっていますが自分の名推理が合っているかの確認だけのために
トイレに行く際に何気なくほんの一瞬だけ視線をPCモニタに向けてそのままトイレへ

ここにきて第3番目の違和感が急浮上。
トイレに入る寸前までは確かに楽しそうに会話していました。

違和感を確かめるべくトイレの返りはアップルの背後からのアプローチになるので
ゆっくりと、しっかりとある2点を再確認することに。

ゆっくりトイレから出てきて自分の席へ向かいアップル背後ではよりゆっくりに
指さし確認くらいの勢いで2点をしっかりと確認

自分の席について確信しました。
どう考えても理解が追い付かなかったので半分くらいコーヒーを残して退店

僕が確認した2点とは
・アップルがイヤフォンを着用しているのか?
・PC画面に何か映っているのか?
です。

トイレに行く際にチラ見した時に画面が真っ暗だったことに違和感を覚えて
自席へ戻る際に再確認したかったのです。

アップルはイヤフォンを両耳とも着用しておらず、画面も正面から見ても真っ暗でした。

ちなみに退店するまでアップルは楽しそうに会話をしていました。
時折笑いながら、時折のけ反りながら。

この出来事を合理的に説明出来る方いらっしゃいますか?